★学校へ行かない娘と担任の先生との関係
◆◆◆もくじ◆◆◆
中学校の担任の先生と長女
長女の担任の先生は
4月からずっと2週間に一度欠かさず
長女の顔を見に来てくれる
要するに家庭訪問です
今まで家庭訪問と言えば
玄関先で数分話す程度
小学生のときからずっとコロナに関係なくこのやり方
先生は家の中にまでは入ってこない
でも不登校児はちょっと違うのか?
大量の配布物を抱えて毎回来るので
いつも家の中で配布物を広げながらお話する
それも大体1時間ぐらい
家庭訪問のない週は電話で長女の様子を確認
この習慣が4月からずっと続いている
長女は入学式を含め4日しか中学校へは登校していない
担任の先生と会話したのも多分ほんの数回程度
学校での印象などほとんどないに等しい
そんな長女に対して何かと心配し今も変わらず
2週間に一度会いに来てくれる
先生が家庭訪問する理由
最初は違和感しかなかった
ほとんど面識のない子にどうして
2週間に一度も会いに来られるんだろう
先生は部活の顧問もしていて
何かと忙しい身
正直迷惑でしかないだろうと思い心配になったくらい
最初は毎週家庭訪問したいと言われた
でも私がスクールカウンセリングを2週間に一度受けているのもあり
さすがにテンパってしまうと考え
2週間に一度にしてくださいとお願いしたくらい
とても元気で明るい活発な先生
先生はいつ長女が学校に来ても問題ないように
自分が架け橋になっておいた方がいいと考えてくれている
もし長女が学校に行きたいなと思ったとき
教室にはほとんど知らない子ばかりでは
行きたくなっても
そこが不安になり別の理由で行けなくなってしまう
そうならないために
それを避けるために
少しでも繋がっていた方がいい
いつか学校に来られるときのためにとの考え
そして先生自体が長女に会いたいんだと強く希望され
自分がしたくてやっていることだから
気にしないでとも言われた
まぁ迷惑でないなら甘えておこう
長女にも外の繋がりが少しでもあるほうがいい
というわけで家庭訪問をお願いしている
家庭訪問時の長女
最初の家庭訪問の頃
長女はかなりそわそわしていた
先生自体にイヤな印象は持っていなかったため
家庭訪問されることには抵抗はなかった
長女は人見知りというよりは
何をどう話して良いのか分からない子
話を聞くことはできるが
自分の気持ちは言えない
だから質問されることに相づちをする
これぐらいしかできない
当然先生との会話はほとんど母の私がする
それでも常に長女を同席させ
相づちでもいいので会話に参加させている
先生はいつも長女の様子を心配し気にかけてくれる
『今週はどうだった?』
『何かあった?』と聞いてくれる
ほとんど特別何もないので
大体いつも先生が学校の様子やイベントなどを
話してくれる
でも長女は学校の様子はあまり気にならないよう
もしくは興味がないよう
だからただ先生が一方的に説明するのみ
先生は毎回学校で配布する各教科のプリントや
お知らせの配布物をたくさん抱えて来る
それらのプリントをファイリングするように
何種類かのファイルも用意してくれた
でも毎回手つかずでそのままドサッと机の上に積み上げられる
いい加減やめませんかと言いたくなる量の紙
長女もそのプリントをどうすればいいのか分からず
手つかずのまま
さすがに私もどうずればいいのか分からない
今度お知らせのプリントだけでいいよと
提案でもしてみようかな・・・
先生はやっぱり勉強がお好き?
最初は先生は少しでもいいので
がんばって自分のペースで勉強して欲しいと話していた
先生だから当たり前だよね
子どもに勉強を教えるのが仕事だもんね
勉強をプッシュする理由はわかる
将来のために学力は必要
自分の好きな教科だけでもいいから
自分のペースで進めようと言ってくれた
そしていつか乗り越えなきゃいけない壁にぶち当たった時
頑張ってきた経験が自分を支えてくれるからと
熱弁された
先生という立場で
勉強ばかりしていた先生からみたらごもっともな考えだ
それ自体は間違っていないと思う
でも違うんだよな
勉強だけでは問題は解決しない
正直長女の不登校の理由は家庭環境にある
勉強ができるできないではない
私の育て方に問題があり
勉強以前にやるべきことをさせてこなかった
そのため学校へ行けない
それは自分の考えを持つこと
そして自分の考えを表に出していいという安心感を身につけること
これが出来ていない
自分の感情を理解しづらい
自分の心の声を表現しづらい
そして自分で考え決断するということが出来ない
これらの習慣が身についていない長女にとって
今学ぶべきことは
基礎学力の習得ではない
本来ならもっと前に身につけておくべき学習
正しい愛着行動を身につけていれば
身につけさせていればこんな状態にはならなかった
そして今幼少期に獲得するはずだったものを
今学習しようとしている最中
だから待って欲しいと伝えた
担任の先生に家庭内のことを話してもいいのか不安だった
スクールカウンセラーは傾聴の技術があり
私が何を言ってもどんなネガティブな発言をしても
受け止めてくれる
それは仕事でもありそのスキルを持っているからこそ
私も気にせずすべてを話せる
だけど担任の先生はカウンセリングの内容は一切知らされず
我が家の根本的な問題は知らない
長女の表面的な問題しか知らない
それは隠していたわけでもない
見栄でも何でもない
ただ先生に重苦しい空気を感じさせることが
重荷にならないかが不安だった
でも問題自体の土俵が違うのに
いくら基礎学習のことを言われてもらちがあかない
だからあまり深刻にならない程度に
家庭内のことを説明した
私と両親の関係
そして私の間違っていた子育て
私達が抱えている問題、課題について
先生が長女のために・・・
間違った子育てで培った思考の回避癖
親の間違った子どもへの関わり方でそうなってしまったと
説明したら理解してもらえた
(ちょっとはびっくりしていたかな・・・)
先生いわく
長女と同じように自分の考えで行動したり
自分の考えを発言出来ない子というのは
クラスの子ども達の中にもちらほらいるよう
そして先生自体もついつい心配するあまり
過干渉にあれこれ指示してしまうときがあると話していた
自分で考えない子というのは理解しやすかったようだ
自分の考えがない
自分の気持ちが言えないのは
長女だけではない
だからといってみんながみんな不登校になるわけでもない
我が家は私と主人が娘達の気持ちを優先しているから
不登校なだけ・・・
その考えも先生には正直に話し
無理矢理学校へ行かせる気は一切ないと説明
その上で先生は長女に提案をくれた
少しでも自分の考えを発信する機会を得られるようにとの考えで
長女に提案をしてくれた
それは交換日記📖
先生と長女の交換日記
先生は長女の気持ちを発信する練習にと交換日記をやろうと
長女に声をかけてくれた
長女は自分自身で日記をつけたことがない
似たような物で
小学生の時毎週金曜日に宿題として出されていた
作文ぐらいしか書く機会はなかった
だから先生の提案にどうするかなと思ったが
あまり抵抗は感じなかったようで
『いいよ』の一言だった
2週間に一度しか合わないため
お互いにノートを一冊用意し
毎日ちょっとした出来事・感想を書きためる
そして家庭訪問の時にノートを交換し
次は受け取ったノートに日記を書き足していくというやり方
意外にも長女は毎日少しずつ日記を書いていた
夜寝る前に一人でこっそりと
もちろん私はノートの中身は見ない
本当に先生と長女だけの交換日記だ
交換日記に書く内容は何でもいい
たくさん書かなくてもいいし
書かない日があってもいい
ゲームのことYou Tubeのこと
本当に何でもいい
書くハードルが低いため無理なく取り組めるよう
先生も長女のことを考えて
たくさんは書かないようにしているらしい
先生が初めからたくさん書くとプレッシャーになりかねない
先生は先生でいろいろ考えて長女に接してくれている
学校へは行けないが
まさかこんな形で先生と繋がれるとは思ってもいなかった
ある意味とっても贅沢な授業だ
担任の先生に個別で見てもらえる
親としてはとてもありがたい
先生のご厚意がとてもうれしかった
この交換日記で少しでも
自分の気持ちを表現する楽しみを覚え
先生に何か伝えたいとワクワク感を感じられれば
上出来だ
これほど有意義なことはない
今の長女に必要な授業を先生は時間を割いて付き合ってくれる
先生が長女にとって少しでも居心地がいい存在になってくれれば
それでもう十分だ
学校へ行けなくてもいい
十分有意義な授業は受けさせてもらっている
そう感じずにはいられなかった
私も交換日記したいな😊