何を食べたかで人生が変わる  

毎日こころ豊かに グルテン・カゼインフリー 米粉・大豆粉・オートミールに助けられて生きている

★当ブログはアフィリエイト広告を利用しています

誰のための卒業式?子どものための卒業式なら子どもの意思を尊重しなきゃ!

ちょうど一年前

1月の下旬この時期に

我が家の娘達は学校への登校しぶりをSTARTさせた

 

そして2月には本格的に不登校

あれから1年が経った

あっという間だ

 

長女は当時小学6年生

4月から中学生になるということで

1月の中旬には中学校の制服

必要なものを一斉に試着・注文し準備を始めた

 

それと同時に小学校を卒業するための準備も並行

 

小学校では卒業アルバムの作成

卒業文集

家庭では卒業式の時に着る洋服

それらいろいろ用意することが沢山あった

 

勉強も6年間の総まとめに入り

学業、中学校への準備

やることがいっぱいで

自分の時間も取れず

周りに流され進んでいたため

最終的に長女は疲れてしまった

 

親の私も長女のテンポに寄り添えず

周りについて行かせるため

せかせかと背中を押しすぎたのだろう

 

一番大事な長女の進むテンポ

親の私がそれに合わせなきゃいけないのに

いつも私が合わせるのは

周りのテンポ

 

みんなが早く早く進んで行くため

一生懸命ついて行かなきゃと

長女の手を無理矢理引っ張り引率しようとする

 

いつも大事なものに目がいかない

目がいくのは周りばかり

 

遅れを取って周りに迷惑をかけないように

そんなことばかり気にしていた

 

長女の卒業式も2月の中旬から練習が始まった

担任の先生から練習が始まるから練習だけでも出て欲しい

そう言われて最初は卒業式のために

練習のために学校へ行こうと背中を押していた

 

でも学校へ行きたくないと行っている子が

卒業式の練習にだけだからと行けるわけがなかった

 

大人は勘違いしていた

嫌いな勉強をしたくないから学校へ行かない

やりたくないとこをしなきゃいけないから行かない

 

でも本当はこんなことじゃない

生きていることに疲れたから

全てを放棄したんだ

 

親の期待

周りの期待

そして自分を追い込む期待

 

自分の意思とはお構いなしに進んで行く時間

これらに疲れていたのに

分からなかった

 

そしてそれを伝えられないから

目の前にあるもっともらしい理由

不満を並べ立て

あたかも何かこれといった原因があるかのように

その原因で学校が行けないかのように見せていた

 

生まれた時から自分の意思が伝わらない生き方をしてきた

させてきてしまった

だから親に何を言っても聞いてもらえない

言っても無駄

親だって困ってしまう

そんなことすべて子どもは分かってる

 

だから何も言えずすぐに諦めていた

 

それは今でもたまに出現する

親子で意見が食い違うと

言っても無駄だからいい

『もういい』

そうやって塞ぎ込ませてしまう時もある

 

母親はの私は

子どもが自分の分身であるかのように

自分の所有物であるかのように思い込んでいた

 

自分が傷つかないように

自分を傷つけないように必死だった

 

でも本当は違った

娘達は私じゃない

娘達は娘達でちゃんと意思があり心がある

自分なりの考えがあって

それが上手く伝えられないだけ

 

それを大人の私達がくみ取って

娘達のテンポに合わせてあげるのが親の腕の見せ所なのに

 

私は一緒に歩いてあげることより引率することの方が大事だと

勘違いして理解しようとしなかった

 

 

小学校の卒業式

そして

これから迎えるだろう中学校の卒業式

 

どれも娘達にとっては必要なものじゃない

ただ一般的に必要だと思い込んでいるだけ

 

けじめ、節目だと思い込み

必要だと勘違いしているのは

いつだって大人

 

そして経済が行事を後押しするから

卒業式はやるもんだと思ってた

小学生である以上

避けられないと思っていた

 

だから仕方ないけどやるよ

そんな考えでいつも学校の行事に参加してきた

 

学校の行事なんか腐るほどある

毎月毎月いろんなことがあり

そんなにいろんなことをやらなきゃいけない理由がどこにあるんだろう

 

行事がある度に親も参加し

日頃慌ただしい生活をしているのに

拍車をかけてせわしくなる

 

私自身学校の行事が苦手で

日常のルーティンからはずれるのは

結構ストレスがかかる

 

残念ながら私自身もイヤイヤ参加することは多かった

 

イヤのものから逃げちゃダメ

目をそらしてはいけない

なんで選択できないんだろう

 

でも卒業式だけは選択できた

そしてそれは長女が選択した

 

私はそれを受け入れるだけだった

 

卒業式なんて別になくても問題ない

辛い顔してふてくされた態度をとるぐらいなら

家にいた方がいい

 

悲しい塞ぎ込んだ長女の姿を作り出したいなら別だが

そうでないならそんなの参加しなければいい

 

学校からは練習を何度も受けるよう促された

それに振り回されたのは親の私だった

 

自分の中で優先するのは長女と分かっていたので

早い段階で全てお断りした

 

学校側はなんとか卒業式をやりたかったようで

いろいろ提案をしてくれた

 

でもそれはよくよく考えれば

学校側の体裁で

長女の気持ちを長女の心に寄り添っているものではなかった

 

あたかも長女のために

一生に一度だからと

優しい口調ではあるものの

何度も催促された

 

その度に私は

学校側の意図もくみ取りたい

先生の気持ちも考えなきゃ

そんな風に余計な思考が邪魔をした

 

最後まで

”先生だけと卒業式をしよう”

”校長室で賞状だけでも受け渡しをしよう”

式に出られないなら教室で

教室が無理なら校長室で

 

でもどれも何んだか変だった

長女は卒業式をやりたくない

卒業式には出席しない

その考えは変わらなかったので

そのままそれだけを受け止めてもらいたかった

 

卒業証書だって別に欲しいわけじゃない

そんなのなくても困らない

 

みんなに6年間頑張ってきた姿を見てもらう

それだって本人が望んでいないのなら

それはイヤな行為

 

卒業式は言わばお披露目

このお披露目って誰に何をお披露目するの?

長女には疑問だった

 

子ども達が窮屈で退屈な時間をじっと我慢できた

そんな忍耐強い子に育ったことをお披露目するの?

 

学校の先生達が6年間大事な子ども達の面倒を見てきたよ

この厳粛な卒業式を無事に執り行ったよ

すごいでしょ!なんて言いたいの?

なんて想像した

 

いつだって大人の満足のために子どもは動かされる

 

親の私達は一生懸命6年間イヤイヤ言う子どもを

学校に行かせたよ

義務教育を学ばせたよ

えらいでしょ!頑張ったでしょ!

なんとかここまで育ててきたよ

 

そんな風に褒められたい

 

そんな考えが長女にはひしひし伝わっていたようで

頑固として卒業式は欠席する意思を貫いた

 

私自身はどっちでも良かった

卒業式に出たいなら出ればいいし

出たくないならそれでかまわない

 

周りからいろいろ気持ちがざわめくことを言われることの方が

イヤだった

だから早い段階で気持ちを切り替え

欠席の意思を伝え

卒業式の時に配布されるものを引き取りに行く

段取りなどをつけさっぱりさせた

 

卒業式の時に着る洋服も1月中に購入していたので

長女はこれを気にしていた

 

せっかく買ってもらったのに勿体ないことをした

悪いことをしたと気にしていた

 

私からすると洋服なんてたいしたことなかった

別に着ようと思えばいくらでも着れる?

でも実際はショートパンツのクールなスーツを購入

 

さすがにあまり着る機会はないかも

でもそれを放置しておくと

長女の中には罪悪感が残ってしまうので

着る機会を作ることにした

 

それが家族だけで卒業をお祝いする

卒業旅行だった

初めてのグランピング旅行で

自然の中で卒業式の日に着るために購入したスーツを

旅行先で長女だけの卒業式をすることにした

 

まぁそんな大それたことではなく

スーツ姿で卒業証書をもって笑っている長女を

写真に収めた

これで十分

 

家族で旅行もできた

初のグランピング旅行で楽しかった

どんよりしていた日常から少し解放された瞬間

 

今となっては

あのときは少々辛かったけど

もう良い思い出に変わっている

 

 

卒業式って確かに一生に一度

でも一生に一度と言われるイベントは腐るほどある

 

だったらそれって一生に一度じゃなくないかい?

 

一番大事なのは卒業式に出席する本人

その本人が卒業式をするんだ~ってワクワクしてなきゃ

意味がない

 

ふてくされて

イヤイヤでつまらなさそうにしている姿を

そんな様子を見ていたい親なんていない

 

というわけであと数年後

小学4年生の次女にも

いつかこの卒業式の案内がイヤでも来る

 

そのときはもう迷わない

次女の気持ちを優先しちゃんと学校側に伝える

2度目は楽勝!

 

こうやって見ると

子どもの気持ちって

案外大切にできていない

 

何を一番に大切にしなきゃいけないかは

その時々で変わる

 

卒業式の主役は子ども

それなら

主役の子どもの気持ちが一番大事だね!